私は東京在住のアマチュア・ボートビルダーです。今までに完成させた艇は、ボ ブズ・スペシャルと呼ばれる15フィートのストリッププランクキング・カヌー一艇 です。それで、ボート製作に関しては全くの初心者になります。昨年末、たまたま同 僚からセーリングボート(10フィート2インチ長のエイコーン・ディンギー)を作っ て欲しいと頼まれました。ところが、カヌー製作の経験があり初めての作品では無い というものの、彼の依頼は、自分には全力で取り組むべき作品となりました。

製作を進めるため、先ずウッデンボート社から図面を購入しました。しかし、未 だ解決しなければならない諸々の問題(グルード・ラップストレークの製作要領、 ボートの製作場所、そして設計者のイアン・オートレッド仕様の材木)がありまし た。
製作要領に関しては、ジョン・ブルックス著「How to Build Glued-Lapstrake Wooden Boats」を読み解決しました。この本は、グルード・ラップストレーク工法に ついて、本当に広範囲に亘り良く書かれており、特に外板のスパイリング要領に関し ては大変分かりやすい説明をしています。更に、著者推奨の船台に魅せられ、同様の ものを作りました。この構造は、ダガーボードの穴を開けたり又はキールを鉋掛けし たりする時に、同船台上に上下逆さまにのせた船体上(底)に座ることが出来る様に 頑丈な構造になっています。
作業場所に関しては、幸運にも地元中学校の工作室を借りることが出来ました。 ここは、私が毎月第一土曜日にボランティアで中学生やその親御さんたちに木工を教 えてきたところです。この関係で、学校から私が船台を設置し、毎週末工作室を自由 に使用することを許可いただいています。このことは、大変希で、ラッキーケースだ と思います。
マリングレード合板を除くボート製作材料に関しては、今までのところ、特に入 手性に関する困難点はありませんでした。日本には電子工業用エポキシ樹脂の大メー カがありますが、ボート用は全く有りません。しかし、アメリカのマリン用エポキシ 樹脂の代理店が数社あるので、私はそこから購入していますが、アメリカの市場価格 と比較しても納得いく価格です。
外板に関して、図面にはグルード・ラップストレークに最高級のマリングレード 合板が仕様化されています。しかし、私がこの艇の製作をはじめた時は、何処の材木 店または工房が扱っているのか分かりませんでした。それで、今回のエイコーンの製 作は、無垢板と銅リベットを使うトラディショナル工法で行くことを決めました。こ の工法を行うため、4枚のノーブルファー材(47mm厚x230mm幅x4m長の柾目で無節) を安く入手することが出来ました。これをテーブルソーで8mm厚を各4枚にひき割りま す。
現在、フルフレームの製作に悪戦苦闘しております。とにかく、この製作工程を 順次私のホームページに掲載しますのでご覧ください、そして、お気づきの点有りま したらコメントお願いします。
http://www012.upp.so-net.ne.jp/kane-toku/acorn_building.html
by Yasushi Nakagawa, Tokio, Japan - October 2007
e-mail: nakagawa at ra2 dot so-net.ne.jp
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