琵琶湖は京都の東にある日本最大の湖です。この琵琶湖の北西部に高島市があります。市町村統合の結果、昨年出来た新しい市ですが、琵琶湖周りの6つの町村が一緒になった広大な市域を持っています。そして高島市辺りから奥琵琶湖が始まります。洗練された日本の鉄道システムを使えば都会から2時間もしない間に着いてしまうのに、奥琵琶湖には昔の日本の雰囲気がかなり残っています。車の流れはゆったりしています。人々はゆっくりと会話します、松並み木の街道筋に古い旅館の建物が軒を残して、玉砂利の浜辺が続き、湖の水はまだ綺麗で澄んでいます。
高島市の中央を流れる安曇川の河口から湖に出て、北へ上がっていきます。新旭町の木津浜湖岸までは、葦原の岸辺が続きます。木津浜には昔の港と燈台の跡が残っていて、浅い半月湾になっています。半月湾の奥に水鳥観察センターの建物が静かに佇んでいます。そこが新しいウドゥンボートセンターの拠点です。 地域はラムサール条約での湖沼指定地域になっていて、毎年冬になると数多くの水鳥が訪れます。岸辺に沿って古いエリの側をパドリングするのは別世界の体験です。後を包む山地からの北西の風はすばらしい夕日のセイリングを約束します。
琵琶湖の周辺には美しい和船がいくつもありました。この国のどこでも見られるように、その多くはただ打ち捨てられ、完全に失われてていくのを待つのみと
なっています。昨年の秋、和船研究者/製作者のダグラス・ブルックスと一緒に車であちこち廻る機会がありました。すこし探しただけで、すぐ近くの岸辺で
3隻の和船が見つかりました。一隻を計測して、写真を撮りました。
伝統の技術がこんなに簡単に失われていくことを真剣に考えている人たちが日本にはとても少ないのは残念です。研究者や学者の人は記述された歴史にのみ関
心を示して、生きた技術の伝承こそが大事なのだという事はまだ理解できないようです。
でも、とにかく、新しいセンターはそういうことを真剣に考えるものとして出発します。そして、この問題の解決にはアマチュアービルダーがキーになること
ができる思っています。
そこでは海外から作家を招聘して1週間ほどのワークショップを開いています。新しいセンターでも近い将来、海外からも作家を招いて、ボート製作のワークショプなど行っていきたいと考えています。
Koji MATANO (Timberline Small Craft) Before working with boats, Koji was a glassblower and still has ties with that craft. He helps a friend organize an annual glass festival/workshop on Nijima island every year.
© Copyright 2006 by Koji MATANO
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